食べる楽しみを取り戻す!ムース食の心理的効果とは?(その1)
食べる楽しみを取り戻す!ムース食の心理的効果とは?(その1)
監修:管理栄養士 麻植
有希子 先生
制作・編集:メディバンクス株式会社
年齢を重ねると、食欲が落ちてくることに加え、食べ物が飲み込みにくくなる(摂食嚥下障害)ことや、持病による食事の制限があるせいで、食べる量が減ってしまう方が少なくありません。そんな中、ムース食を提供したところ「食欲が増した」「喜んで食べてくれた」というケースが多く見られます。
そこで今回は、ムース食がもたらす心理的効果や実際の声、さらに楽しみを広げる工夫についてご紹介します。
1.なぜ食べる楽しみが失われるのか
摂食嚥下障害や持病による食事の制限があると…
高齢になるにしたがって、噛む力・飲み込む力が衰えたり、脳卒中・パーキンソン症候群※などの病気で摂食嚥下障害が起きたりします。それまで普通にとっていた食事がむせたり疲れたりして食べにくくなると、食べることが楽しみから苦痛へと変わってしまうことがあります。
※脳の神経伝達物質であるドパミンが減ることで、手足のふるえ、体の動きが遅くなる、筋肉がこわばる、体のバランスが取りにくいといった
運動症状が起こる、進行性の病気。

孤立感や恥ずかしさを生む、周囲と異なる食事形態
介護食を提供できるレストランはまだ少なく、家族で外食をしたくても自分だけ行けないという寂しい思いをする方もいるでしょう。また、外食ができても上手に食べられなくてこぼすのが恥ずかしいと思う方もいます。自宅の食事でも、自分だけ家族と別メニューであることが疎外感につながる方がいるかもしれません。そうしたことから、さらに「食事が楽しくない」と思うようになる場合も少なくありません。
2.ムース食がもたらす心理的効果
ムース食は安心して食べられる
ムース食はペースト状にした食材をゲル化剤※などで固めて成形しているので、舌でつぶして飲み込めるなめらかな食感が特長です。そのため、きざみ食ではむせが気になり、おそるおそる食事をしていた方も安心して食べられ、食が進む場合があります。
※ゲル化剤……食品をゼリー状やムース状に固めるためのもの。

きれいな見た目が食欲をそそる
ムース食は、食材の色や形を再現することができます。何かわからないまま食事をしていた人が、何を食べているかがわかるようになると食事の楽しみが戻ってくる可能性があります。介助する人が「これはブロッコリーよ」などと声をかけてあげればさらによい効果をもたらすでしょう。

ムース食の肉じゃが

きざみ食の肉じゃが

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