高齢者の低栄養対策に!市販のムース食を使った1日分のモデル献立例(その2)
高齢者の低栄養対策に!市販のムース食を使った1日分のモデル献立例(その2)
監修:管理栄養士 麻植
有希子 先生
制作・編集:メディバンクス株式会社
2.手作りムース食で栄養をしっかり摂るための工夫
ムース食を手作りしたい方へ
「裏ごししたときに出るかすが栄養を捨てているようでもったいない」「ムース食を自分で手作りしたい」と思ったら、まず管理栄養士の指導を受けて、調理方法や必要栄養素・献立などのアドバイスを得てください。そのうえで、下記のようにエネルギーや栄養価をアップするための工夫を取り入れてみましょう。
ムース食の作り方は、「はじめての手作りムース食」をご覧ください。
●食材の工夫
・はんぺん(すり身にする)、白身魚、豆腐など、やわらかくてたんぱく質が豊富な食材を活用しましょう。
・豚汁をムースにするときはこんにゃくを入れると、おいしさがぐっと変わります。
・山芋やじゃがいも、練りごまを入れるとボソボソする食感がなくなり、おいしく食べられます。
・ホウレンソウやごぼうなど少し苦みのある食材や、もやしなど時間がたつと離水してしまう食材は、ムースにしたほうが
より食べやすくなります。

●油脂類の追加
少量で高カロリーのバター、マヨネーズ、オリーブオイルを適量加えることでエネルギーアップできます。
●加水の工夫
ムース食をつくる過程で加える水分に牛乳や豆乳などを使うことで、少量で高栄養に仕上げることができます。
●間食・補助食品の活用
ムースでデザートをつくることも可能です。3食では十分に栄養を摂りきれない分を補うために間食も取り入れるという視点をもちましょう。
●ムース食以外の食事
このほか、次のようなものでも足りない分の栄養を補うことができます。
・レトルトや冷凍食品の活用
・宅配弁当の活用
・デイサービスやショートステイなど介護サービスの活用 ・保険外サービスによる外出・外食の活用
3.高齢者に必要な栄養量と、市販のムース食を使ったモデル献立(1日分)
高齢者に必要な栄養素を知ろう
日本人の食事摂取基準(2025年版)によると、高齢者(65歳以上)に必要なエネルギー量・たんぱく質量の目安は次のようなものになります。1日の目安として、これだけの食事を摂るようにしましょう。
●エネルギー:1日 1,450〜2,650kcal(性別・活動量により変動)
●たんぱく質:50〜60g(性別・体重により変動)
自宅でムース食を手作りしようと思うと時間も手間もかかり、体力的にも精神的にも負担が大きいものです。そこで、市販のムース食を使った1日のモデル献立例をご紹介します。
※形状は被介護者の嚥下機能のレベルに合わせることが大切ですので、専門家に相談してからご活用ください。
【市販のムース食を使った1日の献立例】
目安:1500kcal たんぱく質50g(被介護者の必要栄養量に準ずる)




ムース食は「食べやすさ」と「栄養確保」の両立が可能です。市販品も上手に活用し、無理なく続けられる少量高栄養の献立づくりを目指しましょう。

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