ムース食はどんな方におすすめ?(その1)
ムース食はどんな方におすすめ?(その1)
~対象者と上手な活用法を解説~
監修:管理栄養士 稲山
未来 先生
制作・編集:メディバンクス株式会社
年齢による体力の衰えや病気により、噛む力、飲み込む力が低下していつもの食事が食べづらい。そのような方におすすめできる食形態のひとつにムース食があります。食事をミキサーなどでなめらかに攪拌して、ゲル化剤※でムースのような食感に再形成したムース食は、舌でつぶせる柔らかさと飲み込みやすさ、形があるので見栄えがよく、素材の味や香りが生かせることが特長です。この利点は、年齢を問わず、さまざまな理由で噛むことや飲み込むことが困難な方々に適します。今回は、ムース食という独特の食形態がどのように活かせるか、幅広い対象者と活用法についてご紹介します。
※ゲル化剤……食品をゼリー状やムース状に固めるための食品添加物。
1.ムース食はこのような方におすすめ
摂食嚥下(噛む、飲み込む)機能に困難のある方
①噛む力が低下している方
加齢により口周りの筋肉が衰えている、入れ歯が合っていない、などの理由でうまく噛めない。
②飲み込む力が低下している方
加齢による筋肉の減少、脳卒中の後遺症で麻痺がある、パーキンソン病やALSなど神経疾患で身体の一部がうまく動かない。
③固形物を食べるのがつらい方
口腔、咽頭、食道の疾患で飲み込みづらい。がん治療で口に痛みや不快感がある。術後の後遺症で口の機能に欠損や制限がある。
④誤嚥を繰り返している方
①〜③が原因で誤嚥を起こしやすい。認知症で口に取り込む、噛む、飲み込む動作のタイミングがうまく合わない。
⑤食形態の移行期間にある方ペースト食とやわらか食の間の食形態を望んでいる。刻み食やペースト食に抵抗があり、ほかの食形態を試したい。

健常な方でもこんなときにはムース食が便利
多くのメリットを備えているムース食は、食べる力の衰えた高齢者の食事や介護食としてだけでなく、下記のように、一般の方がいろいろな理由で食べにくい状態にあるときのお助け食としても便利に活用していただけます。
①口が開けづらいとき
抜歯などの歯科治療や歯科手術(インプラントや歯周病手術)、口腔周囲に及ぶ手術(美容整形など)のダウンタイムで口が開けにくい。口の動きを制限されている。
②食べ物が噛みにくいとき
歯科矯正や歯科治療、歯科手術(インプラントや歯周病手術)のため、ものがしっかり噛み締められない。
③口の中に痛みがあるとき
歯科矯正や歯科治療、歯科手術(インプラントや歯周病手術)による腫れや痛み、口内炎や傷などの痛みがある。
④災害時の備蓄食料として
小さいお子さまから高齢者まで、家族全員が被災時も安心して食べられ、一部の市販のムース食は長期間の常温保存が可能。


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