ムース食を始めるか迷ったら…(その2)

ムース食を始めるか迷ったら…(その2)

~スタートの判断基準とチェックポイント~

監修:管理栄養士 稲山 未来 先生
制作・編集:メディバンクス株式会社

3.ムース食のお試しあれこれ


「市販のムース食ってどんな感じ? 味は? 量は?」「がんばって手作りをしても、食べてもらえなかったらどうしよう……」。ムース食に興味はあるけれど、どんな形でスタートしてよいかわからない。そんなときは、以下のような「お試し」から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。もし不安のある場合は、訪問診療医や歯科医師など専門スタッフにご相談するのもよいでしょう。

①食感が合うか、飲み込めるかを試してみたい場合、デザートとしてスーパーなどで売られているムースを購入し、
 少量だけ食べてみる。
②インターネットや通信販売、一部ドラッグストアで、嚥下食のムース食を少量だけ購入する。数食分をまとめた

 「お試しセット」を販売しているメーカーもあります。
③ムース食のお取り寄せサービスを利用してみる。料亭が作るお弁当のようなムース食をご自宅へ届けてくれる

 宅配サービスがあります。
④一度に全部ではなく、まずは作りやすい一品からご自宅で手作りしてみる。
⑤医療機関に入院中や、施設に入居中の場合は、担当の医師や看護師、介護士にムース食を試してみたいことを相談してみる。

⑥医療機関や施設の許可があれば、購入した市販品を持ち込んで試食をしてみる。

4.ムース食と上手につきあう


楽しく、無理なく、がんばりすぎず

ムース食は、薬や治療法ではなく、あくまで楽しく、おいしく、安全な食事をサポートするものです。楽しむことが何よりですから、最初はお正月や子供の日、七夕、敬老の日、クリスマス、あるいはお誕生会やお祝い会など、行事や記念日のごちそうなどに、彩りよく取り入れてみてもよいでしょう。また、食事のすべてを切り替えるのは大変ですので、おかず一品を手作りする、ランチだけ市販品を利用するなど、がんばりすぎないことが大切です。

ムース食導入のあとは見守りを

ムース食の開始後は「食べてもらえた」と安心しすぎず、その後の体調に変化がないか、体重の増減がないかなどを、引き続き見守り続けるようにしましょう。特にこれまでの食形態から変更した場合は、ちゃんと食べられているか、丁寧に観察してください。ご家族や介助者の温かい見守りのもとで、食べる方がおいしく、安心してムース食を楽しんでいただけたらと思います。

【まとめ】
ムース食の導入は、まずは介護を受けるご本人の食事状況、そして介護者やご家族の環境や生活事情に合わせてご検討いただくとよいでしょう。導入に不安を感じる方は、専門家にご相談のうえ、いろいろな形でお試しいただくことも可能です。導入後も引き続きご本人の状態を見守りながら、ムース食を便利にご活用ください。

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