市販のおかずが活かせる!ムース食の簡単アレンジレシピ(その2)

市販のおかずが活かせる!ムース食の簡単アレンジレシピ(その2)

監修:管理栄養士 髙﨑 美幸 先生
制作・編集:メディバンクス株式会社

3.作ってみよう!簡単アレンジレシピ3種


メニュー1 レトルトカレーで作るムース食
(スプーンで軽くつぶせて、舌でも押しつぶせるくらいのやわらかさ)

ルーとごはんを別々にムース食にすることで、見た目も普通のカレーライス風に仕上がり、食欲アップにつながります。
ご飯のムースは、市販の粥ゼリーの素や粥ゼリーを用いて作成の手間を省いたり、ごはんのムース状商品を活用するのも一つの方法です。
カレーのムースはレトルトカレーでなく、市販のパウダーカレーでも応用可能です。

1. ご飯のムース(米ムース)
〈材料(1人分目安)〉
•ご飯(普通飯 or 全粥):100g
•水または出汁:50~80ml(滑らかさを見て調整)
•ゲル化剤(例:ミキサーゲル等):1.5~2g
〈作り方〉
1.ご飯と水(または出汁)をミキサーに入れて、なめらかなペースト状になるまで攪拌する。
2.鍋に移し、加熱する。
3.ミキサーに移し、ゲル化剤を加え、1分以上しっかり攪拌する。
4.器に流し入れ、室温で固める(冷蔵庫で冷やさなくてOK)。

2. カレーのムース
〈材料(1食分目安)〉
•レトルトカレー:90g
•水:30~50ml(必要に応じて調整)
•ゲル化剤:1.5~2g
〈作り方〉
1.温めたレトルトカレーと水をミキサーで滑らかになるまで攪拌する。
2.ゲル化剤を加え、さらに30秒ほど攪拌。
3.2~3分置いてゲル化剤を膨潤させた後、再度攪拌。
4.器に流し入れ、冷蔵庫で30分ほど冷やし固める。

〈作り方のポイント〉
●水分量やゲル化剤の量は嚥下機能・お好みにより調整してください。
●ご飯ムース、カレームースともに、しっかり攪拌&膨潤させることで、なめらかで飲み込みやすい食感になります。
〈盛り付け・提供のポイント〉
●冷やし固めたご飯のムースとカレームースを別の器、またはワンプレートに分けて盛り付けましょう。
●食べる直前に合わせるか、お好みでカレーをご飯にのせてもOKです。

メニュー2 市販のハンバーグで作るムース食
(スプーンで軽くつぶせて、舌でも押しつぶせるくらいのやわらかさ)

食べ慣れているハンバーグを使い、お肉好きの方に喜ばれるレシピです。

〈材料(2~3食分目安)〉
•市販の加熱済みハンバーグ …150g(やわらかくジューシーなものがおすすめ)
•絹ごし豆腐 …80g(※水切り不要)
•牛乳 …50ml
•ゲル化剤(例:ソフティアGやミキサーゲルなど):2g
•お好みで:塩・こしょう・ケチャップ・白出汁など(少量)
〈作り方〉
1.下準備:ハンバーグは粗く刻む。絹ごし豆腐(水切り不要)。牛乳を量っておく。
2.ハンバーグ・豆腐・牛乳をミキサーまたはフードプロセッサーに入れる。なめらかなペースト状になるまでしっかり撹拌する。

 (目安30秒〜1分)
3.鍋に移し、加熱する(常温で固まるゲル化剤を使用する場合は、加熱しなくても良い)。味を見て必要なら調味料で整える

 (例:白出汁少量で和風・ケチャップで洋風など)
4.ミキサーに移し、ゲル化剤を加え、1分以上しっかり攪拌。
5.一度ミキサーを止めて、2~3分置きゲル化剤を膨潤させ、再度攪拌する。
6.容器や小鉢、型に流し入れ、粗熱をとって冷蔵庫で30分~1時間冷やし固める。

〈作り方のポイント〉
豆腐の代わりにはんぺんや、豆腐とはんぺんを両方使うなど、材料の組み合わせで、風味や栄養価の調整が可能です。出汁や水とハンバーグだけで作ればあっさり味に仕上がります。

メニュー3 高栄養デザート:さつまいもムース
(スプーンですくって食べられる、なめらかで均一なムース状のやわらかさ)

和風のスイーツです。ホイップや黒蜜を添えてもよく、栄養価もよりアップします。

〈材料(2~3食分目安)〉
•焼き芋(スーパー店頭で加熱したものやコンビニの袋入りのもの)…100g
•絹ごし豆腐…50g
•牛乳…50ml
•きなこ…小さじ2(約6g)
•砂糖…小さじ1(約3g・お好みで調整)
•ゲル化剤(ソフティアG® など)…1.5g
〈作り方〉
1.焼き芋は、適当な大きさにほぐしておく。
2.焼き芋・豆腐・牛乳・きなこ・砂糖をブレンダーかミキサーでなめらかにする。
3.全体を80℃以上に温める。
4.ミキサーに戻し、ゲル化剤を加え、1分以上攪拌する。
5.容器に流して冷やし固める。

〈作り方のポイント〉
きなこや砂糖の量はお好みで。きなこの量を増やすとさらに香ばしさが増します。

4.市販食品でムース食を作り続けるためのヒントと注意点


市販食品を使うときの注意点

誤嚥などの事故を防ぐために、市販食品を使うときも、食べる人の噛む力・飲み込む力に合わせた粘度やまとまりの調整が重要になります。加水量の目安は重量に対して1:1前後が目安です。多すぎると味がうすく、栄養価も落ちてしまいます。逆に少なすぎるとかたくなってしまうので、食感が均一になめらかになるように調整しましょう。
初めて作る場合は、医師や看護師、管理栄養士などの専門家に確認することをおすすめします。

手間をかけず、安全に継続する

「ムース食=特別なもの」ではなく、身近な食材でもつくれる日常の食事です。継続のコツは“手軽さ”と“おいしさ”のバランス。わざわざ買うというよりは、家族の食事を取り分ける感覚でムース食を作るのが長続きのコツかもしれません。がんばりすぎない、その一つの方法として市販食品を活用してみてください。

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